覚醒剤を所持したとして逮捕・起訴された三重県津市の教育委員会の課長が、2025年3月25日、懲戒免職処分を受けました。
津市教育委員会の教育研究支援課長だった伊東和彦被告(52)は2025年2月、自宅で覚醒剤およそ7グラムを所持したとして逮捕・起訴されています。
伊東被告は覚醒剤を使用した疑いでも送検されていて、市は25日付で懲戒免職処分としました。
市の聞き取りに対し伊東被告は、小学校の教頭をしていた時期にも覚醒剤を使っていたと説明(25/3/25 東海テレビ)
自宅で覚醒剤を所持したとして、覚醒剤取締法違反(所持)の疑いで愛知県警に現行犯逮捕された津市教育委員会教育研究支援課の元課長伊東和彦容疑者(52)について、県警が19日にも同法違反(使用)容疑で追送検する方針を固めたことが18日、捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、三重県内で注射器を使い、覚醒剤を使用した疑いがある。
名古屋地検は18日、同法違反(所持)の罪で起訴した。起訴状によると、先月26日、自宅で結晶状の覚醒剤約7.378グラムを所持したとしている。(25/3/19 共同)
伊東容疑者は昨年4月に今の職場に移動する前は、同市立小学校の教頭という立場だった。
小学校で慕われた教頭先生の耳を疑うような“裏の顔”が発覚したのは、2月26日のことだ。
「逮捕のきっかけは、県警に寄せられた情報提供でした。警察が家宅捜査をしたところ、ベッドのマットレスの下からポーチに入った覚醒剤が見つかった。他にも注射器数百本や、覚醒剤とみられる結晶も見つかっています。伊東容疑者は容疑を認めているといい、その入手経路や使用の有無などを捜査しています。
伊東容疑者は1996年に三重県教育委員会に採用され、桑名市や津市の小学校で教鞭を執り、キャリアを積んできました。
近年は津市の教育委員会に抜擢されて、教育研究支援課でも勤務。この課は現場の教員への教育のほか、児童らに薬物の危険性を啓発する指導も担っていました」(大手紙社会部記者)
市内の児童に生活指導などを行う組織のトップが覚醒剤を所持していたという衝撃的な事件。エリート教師の身に何が起こっていたのか。
NEWSポストセブン取材班が現地で取材をすると、近隣住民らは一様に驚きを隠さない様子だった。
「このあたりで和彦君の家はエリート家系でね。親戚にあたる人は医者で、夫婦でクリニックを営んでいました。今はもう畳んでしまいましたが、このあたりの人は皆そのクリニックで診てもらっていたんです。和彦君のお母さんはクリニックのあった場所で書道教室を開いていたこともあって、地域の子供たちが通っていました」(近隣住民)
地元の信頼が厚い、エリート家系に生まれた容疑者。幼少期を別の近隣女性が振り返る。 「小学生の頃は本当に大人しい子だった。物静かな子で、あまりしゃべらない印象ですね。スポーツをするような活発なイメージはないかな。お母さんがけっこう厳しい人だったから、勉強に忙しかったのかもしれません。高校もしっかりとしたところにいって、教員を多く養成している大学に進学したんです。先生から教頭先生、そして教育委員会にも上がったでしょ。出世もして、立派だなあと思っていたのに……」
私生活では一度は結婚したもののまもなく離婚。逮捕直前まで、長らく実家で父親と2人で暮らしていたようだ。
「元々あった自宅の横の畑を潰して新居を構えたんだけど、その前に和彦くんのお母さんが亡くなってしまったんです。生前、和彦君の大学進学が決まった時や結婚が決まった時にはよろこんでいましたよ」(前出の近隣住民)
伊東容疑者が地元に帰ってきたのは10年以上前。しかし近隣住民は、「不思議なほど姿を見かけなかった」という。 (25/3/3 NEWSポストセブン)
三重県津市の教育委員会の職員が、覚醒剤を所持していたとして警察に逮捕されました。
覚醒剤取締法違反の疑いで逮捕されたのは、三重県津市の教育委員会事務局の職員伊東和彦容疑者(52)です。
警察によりますと伊東容疑者は、三重県津市の自宅の敷地内で覚醒剤若干量を所持した疑いが持たれています。
伊東容疑者が覚醒剤を持っているという情報を愛知県警が入手し、26日午前、自宅の家宅捜索を行ったところ、寝室から覚醒剤が見つかりました。
伊東容疑者は警察の調べに対し、「間違いありません」と容疑を認めています。
伊東容疑者の自宅からは覚醒剤のほかにも注射器が複数本押収されていて、警察が余罪についても調べを進めています。(25/2/26 テレビ愛知)
愛知県警は26日、覚醒剤取締法違反(所持)の疑いで、津市教育委員会教育研究支援課長の伊東和彦容疑者(52)を現行犯逮捕した。
県警は容疑者の自宅を家宅捜索し、覚醒剤とみられる物質数グラムや注射器数百本を押収。薬物を売り渡していた可能性もあるとみて調べている。
県警によると、関係者から伊東容疑者が薬物事件に関与しているとの情報提供があり、捜査していた。
逮捕容疑は26日午前8時10分ごろ、自宅で若干量の覚醒剤を所持したとしている。「間違いありません」と容疑を認めている。
津市教委によると、伊東容疑者は平成8年から県内の小学校で教諭として勤務。令和6年4月から教育研究支援課長として、児童生徒の薬物乱用防止などを担当していた。(産経新聞)