妻の署名を勝手に書いた離婚届を提出したとして、有印私文書偽造・同行使などの罪に問われた茨城県立つくばサイエンス高の元副校長遊佐精一被告(53)は23日、東京地裁の初公判で起訴内容を認めた。(24/4/23 共同)
茨城県立高校の民間出身の校長候補で副校長の男が、妻との離婚届を偽造した疑いで逮捕された。
捜査関係者によると、つくばサイエンス高校の副校長・遊佐精一(ゆさ・せいいち)容疑者(53)は2022年、当時の妻に無断で離婚届の「妻の署名欄」と「証人署名欄」を記入し、偽造した疑いが持たれている。
偽造が発覚して離婚届は無効となったが、妻と正式に離婚し、偽造を共謀したとされる交際相手の女と結婚したという。
遊佐容疑者は、逮捕前の任意の調べに容疑を認めていたという。(24/2/8 FNN)
茨城県立つくばサイエンス高等学校(茨城県つくば市)の民間人校長として採用された遊佐精一氏(52)が、妻の同意が無いまま知人に署名させるなどした離婚届を提出し、家庭裁判所が届け出は無効と審判していたことが、「週刊文春」の取材でわかった。偽造有印私文書行使罪などに当たる可能性がある。
茨城県は2019年から、過去の事例にとらわれない新しい時代の学校マネジメントができる校長を求め、教員免許・経験不問の民間人校長の採用を続けてきた。
今年度も3月28日に3人の採用者を発表。試験は狭き門で、受験者数1645人に対し、合格者数は4人(1人辞退)だった。
その一人が、つくばサイエンス高校の校長に就任予定の遊佐氏だ。~東京大学大学院修了後、米フォックスチェイス癌研究所などで研究員を務めてきた遊佐氏。2018年9月にはバイオベンチャー企業「テラ」の代表取締役社長に就任した。
「テラは東証スタンダード市場に上場していましたが、2021年3月6日までに、コロナ治療薬の開発に関する情報開示を巡り、証券取引等監視委員会の強制調査(金融商品取引法違反の疑い)を受けました。遊佐氏は社長を退任していたものの、当時、取締役の一人だった。その後、取締役を退任し、テラも経営破綻しました」(社会部記者)
その遊佐氏には、1990年代後半に結婚したA子さんという妻がいた。長年、家庭円満に暮らしていたというが、昨年1月3日、遊佐氏はA子さんに突如、離婚の意思を通告。
彼女がこれを拒否すると、1月7日、妻の同意のないままに、離婚届を区役所に提出したのだ。
区役所から届け出の受理を通知され、言葉を失ったA子さんは弁護士と相談のうえ、東京家庭裁判所に離婚の無効を申し立てた。~
家庭裁判所は昨年3月18日、次のように審判を下している「当事者の離婚意思を欠き、無効」~
遊佐氏は再びA子さんに離婚を迫り、4月28日に正式に離婚が成立した。ところが直後、遊佐氏が別の女性B子さんと5月2日に結婚し、それ以前に子供も儲けていたことが発覚。~(23年5月18日号 週刊文春)