江戸川区の民家で2023年、住人の男性を殺害したとして、殺人罪などに問われた区立中学教諭尾本幸祐被告(38)の裁判員裁判の判決が28日、東京地裁であった。
中尾佳久裁判長は「犯行後にアリバイ工作をし、公判でも虚偽の弁解に終始した」として懲役19年(求刑懲役25年)を言い渡した。
中尾裁判長は、現場で見つかったマスクから検出されたDNA型が尾本被告のものと合致したことなどから、「被告が犯人と強く推認できる」と判断。事件時は自宅にいたとする弁護側主張については、被告のスマートフォンに長距離を歩いた記録があり、「客観証拠と矛盾する」と退けた。
尾本被告が退勤時刻を事件発生後の時間に変更していたことにも触れ、「被告が犯人であるからこそ、警察を欺くうそのアリバイを作り出した」と指摘。「動機は明らかではないが、特段の人間関係のない男性を殺害しており、刑事責任は相当重い」と非難した。 (25/2/28 時事通信)
23年、江戸川区の住宅に侵入し、住人の男性を殺害した罪に問われている中学校教諭の男の初公判が開かれ、男は「私は犯人ではありません」と述べ、無罪を主張しました。
江戸川区立中学校の教諭・尾本幸祐被告は、2023年2月、勤務先の中学校の近くにある住宅に侵入し、住人の山岸正文さんの顔や首などを刃物で複数回切りつけ、殺害した罪に問われています。
16日に東京地裁で初公判が開かれ、尾本被告は起訴内容について問われると、「私は犯人ではありません。住居侵入も殺人もやっていません」と述べ、無罪を主張しました。
検察側は冒頭陳述で、「あお向けで倒れていた被害者の手には、尾本被告のマスクがかかっていた」「事件当日の退勤時刻を犯行時間のあとに変更させており、アリバイ工作をした」と指摘しました。
一方、弁護側は「尾本被告は事件当時自宅にいて、被害者の家に立ち入っていない。殺害する動機も皆無だ」と主張しました。(25/1/16 NNN)
遺体の様子は凄惨を極めていたという。自宅の玄関付近にあおむけで倒れていた男性は、首や顔など20ヵ所ほどをメッタ刺しにされていた。死因は、キズ口から出た大量の血を吸ったことによる吸引性の窒息。握っていたのは、刃の部分のないナイフの柄だった――。
住宅には認知症を患う80代の山岸さんの母親もいて、左手首を切られました。母親が助けを求めた通行人が『血だらけで倒れている人がいる』と110番通報。周辺の防犯カメラには事件前後に山岸さん宅近くを歩く、全身黒ずくめの尾本容疑者らしき人物が映っており逮捕にいたったんです。尾本容疑者が山岸さん宅にいたのは、10分ほどだったと思われます」(全国紙社会部記者)
日本大学を卒業した尾本容疑者が、東京都の教員に採用されたのは’10年4月だ。
伊豆諸島の新島での中学勤務などを経て、昨年4月から現在の学校で教壇に立っていた。3年生の担任を受け持ち、特別支援学級の主任だったという。~(23/5/12 FRIDAY)
ことし2月、東京・江戸川区の住宅で、この家に住む60代の男性を刃物で複数回切りつけるなどし殺害したとして、近くの中学校で教諭を務める36歳の男が10日、警視庁に逮捕されました。
男の身柄がある警察署前から中継です。
男の身柄は、午前6時半すぎに小松川警察署に入り、警視庁が事情を聞いていましたが、午後3時前に逮捕されました。
記者「午前6時半すぎです。尾本容疑者が警視庁の捜査員に連れられ、車で出発しました」 殺人の疑いで逮捕されたのは、江戸川区立の中学校教諭、尾本幸祐容疑者です。捜査関係者によりますと、尾本容疑者はことし2月、江戸川区一之江の住宅で、この家に住む山岸正文さんの顔や首などを刃物で複数回切りつけるなどし、殺害した疑いがもたれています。 尾本容疑者は現場近くの中学校で教諭として勤務していますが、周辺の防犯カメラの捜査などから尾本容疑者の関与が浮上したということです。
警視庁の調べに、尾本容疑者は「事件には関わっていません」と否認しているということです。
警視庁は10日午前6時半頃から尾本容疑者の自宅を家宅捜索していましたが、午後3時半前に捜査員が段ボールを持って出てきました。警視庁は犯行の経緯や動機について詳しく調べています。(23/5/10 NNN)
尾本容疑者の勤務していた中学の荒巻淳校長は「まったく予想していなかった。それに尽きる」と驚いた表情で話し「まだ、最終的なものが分かっていないので、しっかりと受け止めて、もし事実だとするならば申し訳ない気持ちでいっぱいです」と述べた。
尾本容疑者は昨年度から赴任し、特別支援学級の主任教諭として2年目だった。前任3校でも特別支援学級を計12年担当しており「とおりいっぺんの指導ではなく生徒個々の個性にそって熱意を持って教えていた。スポーティーな元気な中堅教諭で、他の教諭の手本となる人物だった」と荒巻校長は説明。
「大声を出すタイプではなく、生徒に静かに諭すように話し、両手を広げるなど体全体で指導し、必ず笑顔をもって接していた」と語った。(日刊スポーツ)
警視庁によりますと、ことし2月、江戸川区一之江の住宅で住人の山岸正文さん(63)の顔や首などを刃物で切りつけるなどして殺害したとして、殺人の疑いがもたれています。
玄関で山岸さんが血を流して倒れているのを通りかかった人が発見し、警視庁は何者かに殺害されたとみて捜査していましたが、防犯カメラの映像の分析などから尾本容疑者が関与した疑いのあることが分かったということです。
捜査関係者によりますと、周辺の防犯カメラには黒い服を着た不審な人物が写っていたということです。
調べに対し、「事件には関わっていません」と供述し、容疑を否認しているということです。
山岸さんは外出先からの帰宅直後に殺害されたとみられていて、警視庁は尾本容疑者が盗みの目的で住宅に侵入し、帰宅した山岸さんと鉢合わせた可能性もあるとみて、詳しいいきさつを捜査しています。~
親交のあった知人によりますと、山岸さんは地元の出身で、長年、自宅で両親と暮らしながらIT関係の仕事に就いていたということです。
数年前に父親が亡くなったあと、高齢の母親と2人暮らしとなり、会社に通いながら1人で家事をしていたということで、知人や近所の人たちは「もの静かで、母親思いの優しい人だった」と話していました。 ~
尾本容疑者の自宅近くの複数の住民によりますと、容疑者は数年前に江東区大島の一戸建ての住宅に引っ越してきたということです。 夫婦と3人の子どもの5人家族だということで~(NHK)
尾本幸祐容疑者が、FXやギャンブルで数百万円の借金を抱えていたとみられることが11日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁小松川署捜査本部は、金品窃取目的で侵入し、職場から帰宅した男性と鉢合わせして襲った可能性があるとみて調べる。
殺害されたのは契約社員山岸正文さん(63)。尾本容疑者は「事件には関わっていません」と容疑を否認しているが、逮捕前の任意の事情聴取で「男性の住宅に入ったことがある」という趣旨の説明をしていたことも判明。警視庁は、押収したスマートフォンの解析などを進める。
玄関で血を流して倒れていた山岸さんには顔や首、腕などに10カ所超の傷があり、リビングからも血痕が見つかっていたことも分かった。警視庁は尾本容疑者が執拗に危害を加えた疑いもあるとみている。
リビングは玄関から続く廊下の奥にあり、尾本容疑者は事件前後、約10分間住宅内にいたとみられている。(23/5/11 共同)