埼玉県日高市の住宅で劣悪な環境で犬を飼育して虐待したとして、警察は60歳の飼い主を動物愛護法違反の疑いで逮捕しました。 25回にわたる保健所の行政指導に従わず、警察は、適切に管理できない「多頭飼育崩壊」の状態になっていたとみています。
調べに対し「適切に飼育していると認識している」などと容疑を否認しているということです。
逮捕されたのは、住所不定の大河原明美容疑者(60)です。
警察の調べによりますと、実家にあたる日高市下大谷沢の住宅で小型犬のミニチュア・ピンシャーをおよそ30頭飼っていましたが、このうち9頭を劣悪な環境で飼育し虐待したとして、動物愛護法違反の疑いが持たれています。
25回にわたる保健所の行政指導に従わず、ことし3月に「極めて不衛生な環境で多くの犬が飼育されている」として刑事告発されていました。
警察が現場を捜索したところ、9頭が飼われていた納屋にはふんが堆積していたほか、周囲には小型犬の死骸も放置されていました。飼われていた中には目や皮膚の病気になっていた犬もいたということです。
調べに対し容疑者は「適切に飼育していると認識しているので虐待にはあたらない」などと供述し、容疑を否認しているということです。
警察は「多頭飼育崩壊」の状態になっていたとみて、詳しい状況を調べています。 (23/4/12 NHK)さいたま市の公立中学校の臨時教員・大河原明美容疑者(60)は、埼玉・日高市の実家にあるふんがたまった劣悪な環境の納屋で、ドイツ原産の小型犬「ミニチュア・ピンシャー」9頭を飼育して、虐待した動物愛護法違反の疑いが持たれている。
保健所が納屋で保護した31頭のほとんどが皮膚病になっていたほか、庭では白骨化した2頭の死骸が放置されていたという。 調べに対し、大河原容疑者は「虐待ではありません」と容疑を否認している。(FNN)
県警幹部によると、女はさいたま市内の中学校の臨時教員だが、軽乗用車で車上生活をし、31匹のミニチュアピンシャーを車内や実家の敷地内で飼っていた。
実家には60歳代の兄が住んでいるが、犬の餌やりなどは女が続けていたとみられる。(読売新聞)