埼玉県富士見市の小学校で給食のカレーに漂白剤を入れたとして威力業務妨害の罪に問われた元教諭に対し、さいたま地方裁判所は懲役2年、執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。
富士見市の小学校の教諭だった半澤彩奈被告(25)は、去年9月、学校の配膳室に置かれていた6年生の給食のカレーに漂白剤を入れ、修学旅行を延期させたなどとして、威力業務妨害の罪に問われました。
児童などは皿に盛る前に異臭に気づき、カレーは口にしませんでした。 これまでの裁判で被告は起訴された内容を認め、検察が懲役2年を求刑したのに対して、弁護士は執行猶予を求めていました。(23/3/27 NHK)
懲戒免職処分となったのは、富士見市立水谷東小学校の半沢彩奈教諭です。
半沢教諭は去年9月15日、過去に担任を務めていた児童たちがいる6年2組用のカレーの缶に、漂白剤を混入したとして、威力業務妨害の疑いで逮捕されました。
半沢教諭はおよそ3か月間の鑑定留置となり、今月18日に起訴されています。
児童たちは事件の翌日に修学旅行を予定していました。
半沢教諭は、県教育局の聞き取りに対して「2年間受け持ったクラスを今年度担当させてもらえず、寂しさや不満を感じていた。体調を崩した状態で修学旅行に行くことで、自分との2年間の思い出のほうが修学旅行よりも勝ってほしかった」という趣旨の話をしているということです。(23/1/26 テレ玉)
富士見市の小学校で昨年9月、給食のカレーに塩素系漂白剤を入れて学校の業務を妨害したとして、さいたま地検は18日、威力業務妨害罪で、同市立水谷東小教諭、半沢彩奈容疑者を起訴した。
起訴状などによると、9月15日、同小の配膳室で、給食用カレーが入った食缶内に台所用漂白剤を混入して立ち去り、全校児童の安否確認を余儀なくさせるなど、学校の業務を妨害したとしている。(23/1/18 産経新聞)
子供が同校の卒業生だという保護者はこう語る。
「ニュースを聞いて子供は驚いています。半澤先生に担任してもらったことはないですが、子供が委員会とかで一緒だったので、よく名前を聞いていました。アニメ好きで、なかでも『鬼滅の刃』の冨岡義勇がお気に入りだったようで、授業中も冨岡がプリントされたTシャツを着ていました。クラスメイトとも一緒にキャッチボールをしたり、面白い先生という印象です。子供も懐いていました。
子供とは昨年まで担任をしていた教え子から離れたくなかったのかな、なんて話しました。修学旅行の直前にこんな事件を起こしたのも、一緒に行きたかったからではないかと。結局、修学旅行は延期になっちゃいましたけど……」
しかし、生徒の安全を守る存在であるはずの教諭の犯行に多くの保護者からは厳しい声が聞こえる。保護者会に参加したという低学年の子を持つ保護者は
「(半澤容疑者は)以前もトラブルを起こしていたのになぜ対処しなかったのか」と強い口調で学校の体制を批判する。
「今年の話ですが、半澤先生が生徒と鬼ごっこをしていたところ、鬼役の先生が生徒を捕まえる時に、突き飛ばしてケガをさせちゃったんですよ。その生徒は膝から脛まで結構なケガで、治ったあとも痣が残るくらいだったと聞いています。もちろんわざとではないとは思います。ただ、そんなケガをさせたのに、学校から事情を聞かれても『生徒が自分で勝手に転んだ』とか言って、接触事故だったことについては触れなかったんです。結局、ほかの生徒が見ていて“半澤先生が突き飛ばした”という証言が出てきてから認めたようです。~(22/9/20 NEWSポストセブンより)
15日昼ごろ、埼玉県富士見市の小学校で、配膳前の給食のカレーに塩素系漂白剤を入れたとして、小学校教師の女が逮捕されました。
16日未明、威力業務妨害の疑いで逮捕されたのは、埼玉県富士見市の公立小学校の教師・半澤彩奈容疑者です。
警察によりますと15日午前11時15分ごろ、児童がカレーから異臭を感じたため学校側が給食センターへ連絡し、給食センターが警察に通報しました。
警察の聞き取りに半澤容疑者が犯行を認めたため逮捕、児童などに被害はありませんでした。
半澤容疑者は取り調べに対し、「塩素系漂白剤を入れた」「担任を外されて悔しかった」と供述しているということです。
警察は、混入した漂白剤の量によっては殺人未遂もあるとして捜査を進めています。(22/9/16 NNN)
15日午前11時15分ごろから午後0時20分ごろの間に、小学校の廊下に置かれていた配膳前の給食のカレーが入った缶に塩素系の漂白剤を入れ、全校児童の安否確認を余儀なくさせるなど学校の業務を妨害したとして威力業務妨害の疑いがもたれています。
児童らはカレーの入った缶を教室の中に運び入れた際に異臭に気づいたためカレーを食べず、健康被害もありませんでした。
警察が聞き取りをしたところ、教員が薬局で購入した漂白剤を入れたことを認めたということです。
警察の調べに対し「ことし3月まで受け持っていたクラスの担任を今年度も担当させてもらえなかったことがくやしく、このクラスのカレーに漂白剤を入れた」と話しているということで、警察が詳しいいきさつを調べています。(NHK)
半沢彩奈容疑者が、配膳前の20人分の給食のカレーに、塩素系漂白剤を混入させた疑いで逮捕されたもの。
児童が、配膳の際に異臭に気づき、職員が確認したため、児童はカレーを食べておらず、健康被害はなかったという。
調べに対して、半沢容疑者は、受け持っていたクラスの担任を、今年度、受け持たず、「担任を外されて悔しかったからやった」と容疑を認めている。埼玉県警は、人事に対する不満があったとみて調べている。
午後5時ごろから行われた記者会見で、山口教育長は、半沢容疑者の勤務ぶりについて、「新任から2年間担任を務めていて、大変、研究熱心で、子どもとの関係は良かった」と述べた。これまでに、保護者や児童とのトラブルも報告されていないという。
休日には同僚と出かけるなど、教師の間にもトラブルなどはないとのこと。
また、動機とされるクラス担任を外されたことについては、「担任を外されたというのは適切ではない。問題があって希望通りにならなかった訳ではない。人事配置上の結果だった」として、半沢容疑者に、何らかの問題があったため、担任を外された訳ではないことを明らかにした。
半沢容疑者は、2020年度に採用され、水谷東小学校に勤務。1年目と2年目は、同じクラスの担任を受け持っていた。3年目となる今年度も、持ち上がりで、同じクラスの担任になることを希望していたとのこと。 しかし、その希望はかならず、今年度は、別の学年のクラス担任を受け持っていたという。
児童を学校に通わせる保護者「(どんな先生だった?)いいうわさは聞かなかった。あったこともなかったことにする。あまりいい評判を受ける先生じゃない」…(FNN)