教え子だった少女に性的暴行を加えようとしたほか、教室で女児が着替える様子を盗撮したなどとして、準強姦未遂と児童買春・ポルノ禁止法違反(製造・所持)の罪に問われた東京都江東区立小の元教諭、河嶌健被告(48)に東京地裁(今井理裁判長)は21日、懲役5年(求刑懲役10年)の判決を言い渡した。
起訴状によると、2012年、小学校での教え子だった頃から性的虐待を加えていた当時13歳の少女に対し、被告を恐れている状況に乗じて乱暴しようとしたほか、19年9月に当時6歳と7歳の女児の着替えを教室内で盗撮したなどとしている。(23/12/21 産経新聞)
~被告のスマホからは、体操服に着替える女児の写真が約140枚見つかり、機種変更後のスマホにも同様の写真や動画が残されていたことがわかった。~
だが、被告の犯行は、それだけに留まらなかった。警視庁は捜査の過程で被告の自宅からパソコンを押収。解析を進めたところ、新たな写真や動画が発見される。そこから10代女性Aさんに対して性的暴行を加えようとしていた事実が裏付けられ、ついに、準強姦未遂罪でも起訴されたのだ。~
準強姦未遂罪についての審理や起訴状によれば、被害者のAさんは、児童ポルノ禁止法違反と同様に、かつての被告の教え子だった。
河嶌被告は、Aさんが小学校6年生のころから陰部を触る、口淫させるといった性的虐待を繰り返していたという。さらに、抗拒不能の状態に陥っていたAさんを強姦しようと考えた河嶌被告は12年5月、友人が所有する埼玉県内のアパートに彼女を連れて行き、性的暴行に及ぼうとした。しかし、Aさんが拒否したため目的を遂げなかったとされる。Aさんが中学生の頃の出来事だった。
逮捕当時は短髪にがっしりした体型で、“熱血教師”といった風情だった河嶌被告。だが、7月6日の公判では車椅子に乗り、職員に押されて法廷奥のドアから現れた。髪の毛が伸びてメガネをかけ、終始俯いている。そんな河嶌被告、罪状認否では次のように述べて無罪を主張したのだ。
 「私はAさんをレイプなんてしていません。当時Aさんとは交際をしていました」
続けて弁護人もこう発言する。 「抗拒不能に乗じて無理やりAさんの意志に反して性行為をしようとしたことはない。無罪を主張します」
だが、認否について今井裁判長が起訴状を一文ずつ確認する際、被告は「Aさんが小学校6年生のころからAさんの陰部を触る、口淫させることを繰り返していた」ことについては認めていた。
検察側の冒頭陳述では、あろうことかAさんの弟や、別の生徒も巻き込んだ、卑劣な河嶌被告の行状が明らかになった。
 「Aさんの通っていた小学校に勤務することになった被告人は、生徒を怒る時に大声を出したり椅子を蹴ったりしていたので、Aさんや友人は、被告人を怒らせてはいけないと感じていた。その後Aさんの担任になった被告人は、Aさんだけを長時間膝の上に乗せたり、Aさんだけを一番前の同じ席に座らせるなど、他の生徒と異なる扱いをした。膝に乗せて太ももや胸を触るなどしたほか、教室にAさんを呼び出してキスをしたり、ひとりでAさんを教室に残し、陰茎を触らせたり口淫を繰り返し、それを撮影していた」(検察側冒頭陳述)
そんな日々が続くなか、Aさんが中学受験をすることを決め、担任である河嶌被告にこれを報告すると、河嶌被告はAさんに告げたのだという。
 <キスを嫌がる素振りを見せると内申点を下げる>
宿泊を伴う学校行事でも呼び出されたうえ、性的虐待を受け続けたAさんだったが、河嶌被告から怒鳴られるなどしたことからさらに恐怖を覚え、拒絶できないまま学校生活を続けた。卒業式で河嶌被告から連絡先を聞かれたAさんは、断って怒らせることを恐れ、従わざるを得なかった。
さらに、Aさんが中学校に進学したタイミングで、河嶌被告はAさんの弟の担任を受け持つことになった。中学に行ってもメールが続くなか、河嶌被告からの“誘い”を断ったAさんに、河嶌被告はこう言ったという。 <弟がどうなってもいいのか>
自身が小学生の頃は内申点による脅迫を、卒業後は弟の身に危険がおよぶと匂わされ、Aさんは河嶌被告の要求に従い続ける。
河嶌被告は小学校にAさんを呼び出しては、性的虐待やその撮影を続けた。そんな日々の果てに、起訴状のような、アパートでの性的暴行未遂事件の被害に遭ったという。
性的な行為を撮影された者が、拡散をおそれるのは当然のことだ。だが、河嶌被告は、こともあろうにAさんの同級生に、こうした写真などを送信していたこともわかっている。
Aさんは長年、被害を打ち明けることができずにいた。Aさんの母親は一度、娘が持っていた河嶌被告との「交換日記」を見つけた。そこには河嶌被告からの<会いたい>といった言葉があったが、性的な関係を窺わせる内容が記載されていなかったことから、一連の性的虐待は発覚しないまま、時は過ぎた。
警察が河嶌被告のパソコンからAさんの動画や静止画を発見したのは、彼女がやっと周囲に自身の経験した“性被害”を語れるようになりつつあったころだった。
<被害を知り、娘は1人でずっと相談できなかったのだと胸が張り裂けそう。絶対に許せない>
Aさんの母親は調書にこう語っている。
かたや河嶌被告の弁護人は冒頭陳述で“真剣交際”を主張し続けた。 「Aさんは当時、この関係性を楽しんでいた。2人の間に無理やりとか、力ずくで、といった関係はない。レイプの加害者、被害者ではなく、別れた女性を追い求める哀れな男性、これが真実です」(弁護側冒頭陳述)
当時、小学生だった教え子との真剣交際を訴え、無罪を主張する40代教師。彼の言い分が“真実”かどうかは、これからの公判で明らかになることだろう。(23/7/10 デイリー新潮)
~19日に東京地裁であった初公判では盗撮事件の審理があり、「間違いない」と起訴内容を認めた。
関係者によると、わいせつ問題が初めて発覚したのは、逮捕時とは別の小学校教員だった2017年6月。教育委員会の聞き取り調査に女児の体を触ったことを認め、都教委から停職3カ月の懲戒処分を受けた。
都教委の監督対象となり、18年に現在の小学校に異動後も都教委の職員が授業の様子を見に来るなどしていた。20年12月、この学校でも女児から「体を触られた」との訴えがあったが、被告は「身に覚えがない」と否定。都教委は処分しなかった。
区教委幹部は「事実関係を否定されると、それ以上の調査は難しい。性暴力があったと行政が認定するハードルは高い」と話す。
逮捕は別の女児が21年10月、「体を触られた」と学校に訴え出て、校長が警視庁に「わいせつ行為があったようだ」と相談したことがきっかけだった。
警視庁は今年1月、被告の自宅を捜索。押収したスマートフォンやUSBから、着替えをする女児の動画などが見つかった。
起訴内容の行為があったとされる時期は、停職前後の12~19年にわたった。~(22/5/20 東京新聞)
~「ここらでは浦和レッズの熱狂的ファンで知られています。試合のたびに、仲間と一緒に大きな旗を振って帰ってくる。お子さんも3人いますよ。下の2人は娘さんで、高校生と中学生です」
埼玉県さいたま市緑区の住宅街。河嶌健容疑者が住んでいた一軒家の近隣住民はニュースを知り、ため息を漏らしてこう語った。
17年前、河嶌容疑者は浦和レッズの試合に通えるように、当時本拠地のあった浦和駒場スタジアムから徒歩圏内にあるこの地に引っ越してきたという。
「挨拶も交そうとしない。粗野な振る舞いから、以前から教員らしからぬ危うさを感じていました」(同)~
「スマホには生徒たちの着替えの動画や静止画が十数点保存されていた。最初の逮捕容疑は18年頃に撮影されたもので、被害女児は当時担任していたクラスの小学3年生。2回目の容疑は19年9月に撮影された動画で、被害女児は小学1年生だった」(警視庁担当記者)
だが、自宅のパソコンには、もっとおぞましい動画が残されていた。
「それが今回の逮捕容疑の証拠となった映像です。被害者は元教え子だった女性で、卒業後に呼び出され、河嶌容疑者から『2人の秘密だからね』と口止めされていた。警視庁は特定されてしまう恐れがあるため年齢などを明らかにしていませんが、いまは成人していると思われます。警視庁としては、立件できていない被害者のためにも、もっと重い罪に問いたいという思いで捜査を継続し、被害者を特定した上で協力を仰いだのでしょう。河嶌容疑者は今回の容疑でも、否認を続けています」(同)~
実はこの男を、もっと早く教壇から引きずり下ろすチャンスはあった。2017年に勤務していた板橋区内の小学校でも教え子へのわいせつ事案が問題化し、区や都の教育委員会の調査が入っていたのである。
TBSの報道によれば、当時、校内では、ハグするように後ろから教え子に抱きつく河嶌容疑者の姿がたびたび目撃されていたという。
だが、その時、都教委が下した判断は「停職3カ月」だった。学校関係者が解説する。
「わいせつ事案において停職処分は、すなわち“セーフ”です。触った、抱きついたなどの被害の訴えで、教師側が『そんなつもりではなかった』と否認した場合、判定が難しくなる。結果、グレーな判断として、懲戒免職にならずに逃げきれてしまうケースが多々あるのです。あの時、警察を介入させておけば、もっと早く被害が把握でき、さらなる被害を防げた可能性がある」
江東区教育委員会によれば、板橋区の件での停職が開けた翌年の2018年から江東区内の小学校で勤務を再開したという。~(22/4/5 デイリー新潮)
約10年前、元教え子の少女に乱暴したとして、警視庁は2日、東京都内の小学校教諭の被告(46)(児童買春・児童ポルノ禁止法違反で起訴)を強姦(ごうかん)(現・強制性交)容疑で再逮捕した。
発表によると、被告は2012年5月1日午後3時頃、埼玉県内で、当時10歳代の少女に乱暴した疑い。調べに「何も話すことはない」と供述している。
警視庁は今年2月、別の教え子が着替える画像をスマートフォンに所持したとして被告を逮捕。自宅から押収したパソコンに、少女が乱暴される動画などが残されており、強姦罪の公訴時効(10年)が約1か月後に迫る中、逮捕に踏み切った。
捜査関係者によると、少女はかつての教え子で、乱暴された後、「2人の秘密」と口止めされていたという。(22/4/2 読売新聞)
教え子の当時小学1年の女児が着替える様子をスマートフォンで撮影したとして、警視庁捜査1課は7日、児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)容疑で、さいたま市緑区原山、公立小学校教諭、河嶌健被告(46)を再逮捕した。黙秘している。
再逮捕容疑は、令和元年9月3日と5日、勤務先の東京都江東区内の小学校で、少なくとも女児2人が水着に着替える様子をスマートフォンで撮影し、動画計4点を製造したとしている。
捜査1課によると、写っていたのは当時、河嶌容疑者が担任を勤めていた女児で、低学年のため着替えに立ち会っていたという。
河嶌容疑者は、別の女児の着替えを撮影した画像などを所持していたとして、今年2月に同法違反(所持)容疑で逮捕され、今月4日に起訴された。(22/3/7 産経新聞)
警視庁によりますと、河嶌容疑者のスマホからは特定の児童2人を狙って盗撮したとみられる動画4点が見つかったということです。河嶌容疑者はスマホを手に持って盗撮したとみられます(TBS)
男が別の小学校で児童にわいせつ行為をして停職処分を受けていたことが新たに分かりました。
東京・江東区の公立小学校教諭・河嶌健容疑者は、勤務先の学校の女子児童が着替える様子を盗撮したとみられるわいせつな画像や動画をスマートフォンに保存し、所持したとしておととい逮捕されました。その後の関係者への取材で、河嶌容疑者が以前勤めていた板橋区の公立小学校で女子児童の体を触るなどのわいせつな行為を行い、2017年に3か月の停職処分を受けていたことが新たに分かりました。
河嶌容疑者が以前勤めた小学校の元児童 「クラスの女の子の頭を撫でたり、膝の上に乗せてハグみたいに抱きついてるのを目撃したことがある」(22/2/14 TBS)
東京・江東区の小学校教諭の男が、女子児童が学校で着替える様子の画像を所持していたとして、警視庁に逮捕されました。
児童ポルノ禁止法違反の疑いで逮捕されたのは、江東区の公立小学校教諭・河嶌健容疑者で、勤務先の学校の女子児童が着替える様子の画像をスマートフォンに保存して所持した疑いが持たれています。
別の女子児童が河嶌容疑者から「体を触られた」として小学校が警視庁に被害を相談し、先月17日、河嶌容疑者の自宅を警視庁が捜索したところ、複数の女子児童を盗撮したとみられる動画や画像が18点見つかったということです。
河嶌容疑者は「弁護士が来てから話します」と認否を留保しています。(22/2/12 TBS)
女児が教室で着替える様子が写った画像をスマートフォンで所持したとして、警視庁捜査1課は12日、児童買春・ポルノ禁止法違反(所持)の疑いで東京都江東区の小学校教諭、河嶌健容疑者=さいたま市緑区=を逮捕した。
捜査1課によると、2018年ごろに撮影された画像で、河嶌容疑者は当時小学3年の女児の担任だった。
自宅で押収したスマホから、同容疑者が知る別の女児が写った画像13点や、インターネット上で取得したとみられる千点以上の児童の画像が見つかった。
画像以外の女児から河嶌容疑者に体を触られたとの訴えが学校にあり、校長が昨年11月、警視庁に相談して発覚した。(東京新聞)
画像は2018年に小学3年の担任をしていた当時のものとみられている。
去年11月、この小学校の校長から「体を触られた児童がいる」と警視庁に相談があり、河嶌容疑者の自宅を捜索したところ、画像が見つかったという。
河嶌容疑者のスマートフォンには他にも複数の画像が保存されていて、警視庁が余罪を調べている。(FNN)
警視庁捜査1課は12日、児童ポルノ禁止法違反容疑で小学校教員河島健容疑者を逮捕した。
逮捕容疑は1月17日、当時小学校3年生だった女児が着替える動画や画像計5点をスマートフォンに所持した疑い。
捜査1課によると、河島容疑者は2018年4月から東京都江東区内の小学校に勤務。被害女児の担任で、着替えの様子を隠し撮りしていたという。(時事通信)