大阪偕星学園は4日までに、同校公式ホームページ内で梶本秀二校長名でコメントを発表した。
文春オンラインが1日、元プロ野球阪神の選手で、昨年1月から同校監督に就任した岩田徹監督(56)が生徒に対して暴力行為を行ったと報道した。
それを受けて同校は、同監督が暴力行為を認め、指導停止処分を受けていることを明かした。
大阪府高野連に報告済みで、処遇は日本学生野球協会審査室、日本高野連からの処分決定後に再度検討するとした。(23/9/4 日刊スポーツ)
大阪偕星学園高校の野球部の元監督、山本セキ被告(54)は、一昨年、部活の合宿で、岡山県内の旅館経営者と共謀して、一泊8000円を2万円と装って、国のGoToトラベル事業の補助金約80万円をだまし取った罪に問われていました。
これまでの裁判で、山本被告は、起訴内容をおおむね認めていて、検察は「コロナで社会が混乱する中、制度を悪用し、巧妙かつ卑劣な犯行だ」などとして、懲役1年6か月を求刑していました。
この日の判決で、大阪地裁は「野球部の監督という立場を悪用していて刑事責任は軽視できない」と指摘。一方で、「反省している」として、懲役1年6か月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。(22/11/17 読売テレビ)
大阪府警刑事特別捜査隊と富田林署は28日、津山市からも補助金をだまし取ったとして、詐欺容疑で追送検し、捜査を終結したと発表した。
追送検されたのは、元監督の山本セキ容疑者(54)と津山市の旅館「文乃家」経営、吉間俊典容疑者(54)。
津山市では、市内の宿泊施設を利用した上で市所有のスポーツ施設を2日以上使えば、1人当たり3千円の補助金が支給されるが、野球部は施設を使っていなかった。
追送検容疑は令和2年7~10月、3回にわたり、同市に対して施設を使用したとする虚偽の申請をして、補助金計24万円をだまし取ったとしている。
いずれも容疑を認め、山本容疑者は「補助金欲しさだった」、吉間容疑者は「不正請求になると思ったが、コロナ禍で旅館の予約が入らず困っていた」と供述しているという。(22/2/28 産経新聞)
野球部の強化合宿を悪用し「GoToトラベル」の給付金を不正受給したとして、大阪府警刑事特別捜査隊と富田林署は12日、詐欺容疑で大阪偕星学園高校(大阪市生野区)野球部の元監督、山本セキ容疑者(53)=岡山市=ら男3人を逮捕したと発表した。
山本容疑者は同校の監督として平成27年夏の全国高校野球選手権に初出場。昨年4月からは岡山県の倉敷高校野球部で監督を務めている。
ほかに逮捕されたのは、岡山県津山市の旅館「文乃家」経営、吉間俊典容疑者(54)と、偕星学園高の元講師兼野球部コーチ、水落雄基被告(31)=強制わいせつ罪などで起訴。
山本、吉間両容疑者は中学、高校の同級生という。
逮捕容疑は共謀し令和2年8月、野球部員ら延べ113人が1人1泊7千円で文乃家に宿泊したのに、2万円だったと装った虚偽の給付申請を翌9月、国に提出。同12月に山本容疑者名義の口座に給付金計79万1千円を振り込ませたとしている。府警は認否を明らかにしていない。
2年7月にスタートしたGoToトラベルは当初、旅行者側が宿泊代の割引分を国に請求する仕組みで、人数や代金を記した事業者側発行の宿泊証明書などを添付する必要があった。
府警によると、山本容疑者らは岡山県内などで行われた強化合宿で文乃家を利用。宿泊代は保護者からそれぞれ約4千円を集めたり、部費などを充てたりしていた。
学校側に合宿を実施したと伝えておらず、山本容疑者が自ら精算したという。
水落容疑者は昨年8月、部員にわいせつした疑いでも逮捕されていた。学校側に逮捕前、「監督(山本容疑者)のパワハラやGoTo詐欺の片棒を担がされたストレスで、性犯罪をしてしまった」と伝えており、府警が関連を調べていた。(22/1/12 産経新聞)
~福岡県出身の水落は、東福岡高校2年生だった2007年夏に、エース左腕として甲子園に出場した経験を持つ。
ドラフト指名を待ったが声はかからず、福岡大学スポーツ科学部スポーツ科学科に進学。卒業後は企業勤務を経て2017年から進学校として知られる奈良の中高一貫校で常勤講師となり、中学軟式野球部の監督を務めた。
翌年には福岡の甲子園常連校で非常勤講師として野球部を指導し、大阪偕星学園の保健体育科の常勤講師になったのは2020年4月のことだった。
野球部の内情に詳しい人物が語る。
「希望すれば前任校でコーチを続けることもできたようですが、大阪の野球を勉強したいということで、大阪偕星にやってきた。ただ、当時の山本監督と馬が合うかは大きな不安があった」
大阪偕星学園を2021年3月まで率いていた山本監督は令和の高校野球界では珍しいほどの熱血漢で、練習は深夜0時を過ぎることもあった。~(21/10/17 文春より)
詐欺容疑で大阪偕星学園の野球部元監督・山本皙(せき)容疑者ら男3人を逮捕した。
同容疑者は15年夏、姫野優也(現日本ハム)らを擁する同校野球部を率いて全国高校野球選手権大会に初出場。昨年3月に退職後、同4月から嘱託職員として倉敷高校の監督を務めていた。
他に逮捕されたのは、旅館経営者の吉間俊典容疑者と大阪偕星学園野球部の元コーチ・水落雄基容疑者。
水落容疑者は昨年8月、男子野球部員にわいせつな行為をしたとして、強制わいせつ容疑で逮捕されたばかり。部員計8人に性的暴行などをしたとして、12月までに強制わいせつ罪と強制性交罪で起訴されていた。
大阪偕星学園の梶本秀二校長は「事実であれば国の施策を悪用した行動で許せない」と回答。倉敷の石川哲也教頭は本紙の取材に「事実関係を把握できておらず、確認に追われている。後日、記者会見を含め公に発表する場を設けたい」とした。(スポニチ)
>2021年の高校野球で起きた最大のスキャンダルといえば、私立・大阪偕星学園高校野球部の男性コーチによる、球児たちに対するセクハラ事件だ。
2013年に此花学院から校名を変更した同校は、2015年には夏の甲子園にも出場した野球強豪校である。
8月18日に「強制わいせつ容疑」で逮捕されたのは、福岡県出身で、東福岡高校時代には甲子園のマウンドにも上がったことのある水落雄基(31)。福岡大学在学中から男性へのセクハラ行為に手を染めてきたという水落の被害者は、大阪偕星学園だけでも14名に及んだ。
複数の被害生徒やその保護者から被害届が提出されており、10月1日には教え子の陰部を口で弄んだとして強制性交等罪で追起訴された。
大阪府警本部の拘置所で水落と会った時には、私に対してこう弁解していた。
「ずっと罪の意識は持っていました。今年1月に見つかり、福岡に帰ってからは『取り返しのつかないことをしてしまった』と後悔する毎日でしたし、逮捕されることも覚悟していました。被害者はこの10年間でだいたい50人ぐらいになるとは思いますが、正確な人数はわかりません。後輩のモノに触ることに楽しさを覚え、暴走しすぎてしまった」
逮捕された水落の肉声に加え、学校の不誠実な対応に怒りを覚えた複数の被害者家族の告発を受け、初めて学校名を報じた前回の記事からおよそ2カ月——。その後も、「暴走」の2文字では済ませられない水落の余罪が見つかっている。
事件発覚当初、同校の教頭は「写真を撮られた」という生徒らの証言を受けて水落のパソコンや携帯電話を調べたが「画像は残っていなかった」(教頭)と安心しきっていた。ところが大阪府警の捜査によって、球児の下半身が写った写真が見つかったのだ。現役野球部員の保護者が語る。
「水落の自白によって携帯電話のデータを復元したところ、局部が写った写真が発見され、被害者が府警に呼ばれました。ただ顔が写っておらず、児童ポルノ禁止法違反には証拠不十分で問われないとのことです」
学園が水落のセクハラ行為を把握した1月の段階で、適切に証拠を発見できていれば、水落の行為の悪質性が早い段階で明らかとなり、被害届の提出が遅れることも、逮捕までに半年以上もかかることもなかったはずだ。~
2021年1月の水落事件発覚以降も、同校野球部の周辺ではスキャンダルが絶えない 。
1月 野球部保護者からの連絡によって、コーチだった水落のセクハラ行為が発覚。水落は福岡に帰郷し、山本晳監督らが責任を取る形で3月に辞任。
3月 野球部の新監督に就任した長谷部元伸氏のパワハラが問題化。日本高等学校野球連盟(高野連)への報告が遅れたことで、野球部部長が1カ月の謹慎処分を受ける。長谷部氏は水落事件の調査にあたった第三者委員会のメンバーでもあった。
7月 長谷部監督の財布から、現金数十万が盗まれる盗難事件が発覚。高野連から「厳重注意」を受ける。
8月 水落が強制わいせつ容疑で逮捕。
9月 水落が強制性交致傷容疑で再逮捕。
10月 野球部の1年生部員に対する同級生の集団イジメが発覚。
11月 学校の宿泊授業において、野球部の1年生部員4人による喫煙が発覚。
11月 野球部の2年生部員が5月頃にSNSでライブ配信していた喫煙の動画が学校に匿名で送られてきて発覚。次に、現役部員の告発によって1年生の喫煙が発覚。その後、ふたりの2年生部員が喫煙する動画も、やはり匿名で学校に送られてきて喫煙が発覚した。
「水落のセクハラが発覚した時、水落は学校の聞き取りの中で、10人ほどの喫煙者を見つけていたことも学校に伝えているんです。水落が『学校に報告したこと』として支援者に送ったメールには、『(当時の)部長には伝えたが、知らなかったことにすると言われた』『(当時、第三者委員会のひとりだった)長谷部さんにも同じように報告しております』と書いてあり、その後に新監督となった長谷部監督が現役部員の中に喫煙していた選手がいることを知らないはずはない」
そして、水落が学校側に生徒の喫煙を報告したという情報は生徒たちの間でも飛び交っていた。
「練習の途中で帰ってしまった選手もそれを知っていたから、不満を監督にぶつけたんです。ところが、練習に参加することができなくなった。
偕星学園高校のスポーツコースは、教室で授業を受ける代わりに野球の練習に参加することで単位になるシステム。
練習に参加できないということは、つまり単位を落としてしまうことになり、卒業することもできない。監督によるこの時の一連の発言がパワハラとして認められ、当該選手は転学していきました。そもそも、生徒が転学するほどのトラブルを起こした監督や根本の喫煙問題ではなく、部長の報告遅れだけが処分対象となっている時点で、高野連にまともに報告をしたとは思えません」
さらに7月には、長谷部監督の財布から数万円の現金が何度も抜き取られる事件が起きている。関係者が続ける。
「被害額は合計すると100万円近くなるとされていますが、監督は被害届を一度は提出し、当事者である4人が退学したことで、被害届を取り下げた。これほどの大事件で高野連からの処分が厳重注意だけなのも納得できません」~
11月に入って大阪偕星学園高校は、22年1月からPL学園出身で、元阪神の岩田徹氏が新監督になることを発表した。
しかし、野球部では相変わらず不祥事が相次ぎ、とりわけ喫煙の発覚が後を絶たない。再び、野球部の内情に詳しい関係者の証言だ。
「サッカー部員と共にタバコを吸っていた1年生4人の喫煙が発覚したあと、ある2年生も半年前の喫煙動画が学校に送られてきて停学処分になりました。学校からしたら、膿を全て出し切りたいという考えかも知れませんが、半年前の喫煙を問題にするとなると、それ以前に野球部で起きた問題も再燃してしまう。中でも最も悪質なのは、昨年秋頃に起きた“盗撮騒動”。しかしこれについては、関係した生徒も処分されていません」
問題の“盗撮騒動”が起きたのは、2020年の10月25日。野球部は、富田林市のグラウンドで練習試合を行っていた。試合中、対戦校の女性保護者が女子用トイレに入ったところを、隣の個室にいた大阪偕星学園の球児(当時1年生)が盗撮。女性保護者がそれに気づいて大問題となったのだ。~(21/12/23 文春より)
>~実は山本には、2010年まで監督を務めていた倉敷高校時代に、野球部の移動に使う大型バスを修理に出した際の代車費用に関する保険金詐欺で逮捕された過去がある。
その時は勾留期限いっぱいの20日間にわたって無実を主張し、起訴猶予となった。~(22/1/16 文春オンラインより)
大阪偕星学園を2015年夏の甲子園大会へ導いた山本晳(せき)監督が岡山・倉敷高校の監督に就任したことが14日、分かった。大阪偕星学園を3月末で退任していた。
山本氏は岡山県津山市の出身。津山商では内野と外野をこなし、卒業後は大阪学院大へ進学した。大学卒業後は尽誠学園でコーチを4年間務め、社会人野球の阿部企業で1年間プレー。米ミネソタ州に1年間留学した後、韓国プロ野球の太平洋ドルフィンズでも1年間プレーした。
多摩大聖ケ丘、倉敷高校を経て11年1月に大阪偕星学園に赴任した。
11年1月の監督就任時。当時を「まるでスクールウォーズだった」と表現したことがある。ラグビーを通じて不良生徒が更生する人気ドラマを引き合いに出したほど、当時はやんちゃな子どもたちが揃っていた。
「どんなにやんちゃな子供も不良少年もみんな自分の子供。教え子は全員家族なのです」。
学校近くの寮で部員と寝食をともにしたこともあった。早朝からご飯を炊き、唐揚げやホルモン鍋、チゲ(韓国鍋)を作っては食べさせたという。寮の食堂で布団を敷いて寝たこともあった。週に18時間は英語の授業を受け持つ一方、1日の大半を部員に費やす熱血漢だった。~(21/4/15 スポニチ)
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