保育園児3人に性的暴行をした罪などに問われた千葉県野田市の元保育士に対し、千葉地方裁判所松戸支部は懲役6年の判決を言い渡しました。
野田市の元保育士水浦雄太被告(26)は、おととし12月から去年2月にかけて、当時勤務していた保育園の園児3人に性的暴行やわいせつな行為をした罪などに問われました。
これまでの裁判で水浦被告は起訴された内容を認め、検察は懲役7年を求刑していました。
1日の判決で千葉地方裁判所松戸支部の本間敏広裁判官は「児童らが被告を慕っていたことを悪用し、尊厳を踏みにじった悪質な犯行で、口止めをしている点も卑劣だ。自己の性的欲求を満たすため犯行に及んでいて、その動機は身勝手極まりない」と指摘しました。
そのうえで「被告人の自己本意的な意思決定や犯罪性向は、強い非難に値し、同種事案の中でも比較的重い部類に属する」などとして懲役6年の判決を言い渡しました。
(21/3/1 NHK)
勤務先の保育所の園児に性的暴行を加えたなどとして、強制性交等罪などに問われた千葉県野田市の元保育士の男(26)が、約10人の園児にわいせつ行為をしたと認めていることが裁判で明らかになった。
性加害者への治療を中断して保育所に就職していたことも判明した。園には事件発覚前から被害の相談があったが、園では事実関係を確認できなかったという。
男は無職水浦雄太被告。判決は3月1日、千葉地裁松戸支部で言い渡される。
起訴状などによると、被告は2019年12月〜20年2月、勤務先の保育所で園児3人にわいせつな行為をしたなどとされる。
裁判で被告は3件の起訴内容を認め、保育所内で「10人前後にわいせつな行為をした」と明かした。検察側は懲役7年を求刑し、弁護側は執行猶予付き判決を求めている。
裁判では、被告が保育士の資格取得のための専門学校に在籍中に小学生の男児にわいせつな行為をしたとして、16年に損害賠償を求める民事訴訟を起こされていたことが判明。
その後、被告は性障害の治療機関に1年ほど通院したが、医師に反対されながら今回の保育所への就職を決め、途中で治療を中断していたことも明らかになった。こうした事実を伝えずに、保育所に就職していたという。(21/2/25 朝日新聞)
野田市内の保育園に勤務していた元保育士によるわいせつ事件で、強制性交罪などに問われている同市、無職、水浦雄太被告の初公判が28日、地裁松戸支部(本間敏広裁判官)で開かれた。
水浦被告は、今年2月に女児に対してわいせつ行為を行ったとされる強制わいせつの罪について「間違いありません」と起訴内容を認めた。
冒頭陳述で検察側は、ダンスの練習中に女児と2人きりになった際、わいせつ行為をしたと指摘。証拠調べでは、被告が犯行後に「内緒にしてね。ダンスの練習をしていたと言ってね」と話し、女児に対し口止めをしたとする調書も明らかにした。
起訴状などによると、2月13日午後3時ごろ、同市にある保育園で、当時担当していたクラスに在籍する女児にわいせつな行為をしたとされる。
水浦被告は今年1月に県内で、被害者が13歳未満であると知りながら、わいせつな行為をしたとして強制性交罪でも起訴されており、後日審理される。
事件は、2月に女児の保護者が子どもから被害を受けたと聞いて発覚した。関係者によると、複数の園児らが被害を訴えており、そのうち1人は精神的に不安定になる時が増えたという。
他の保育士や園児の目が届かない隙にわいせつ行為に及んでいたとみられる。
同園によると、水浦被告は2018年4月から事件発覚までの間、クラス担任を務めた。園の聞き取りに対して事実関係を認め、懲戒解雇となっている。(20/7/28 千葉日報)
水浦被告について担当者は「勤務態度も真面目で温厚。事件を起こすようには見えなかった」とした。(6/25 千葉日報)
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