>岩手や福岡などの私立大医学部への入学をあっせんすると偽り、8100万円をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた大阪市の塾経営岡田真吾被告(40)に、大阪地裁は4日、懲役3年6月(求刑懲役5年)の判決を言い渡した。
判決理由で横田信之裁判官は「子どもを大学の医学部に裏口入学させたい親の気持ちを利用した」と指摘。「手口は計画的で巧妙、悪質だ」と述べた。
共犯として起訴された3人のうち会社役員鈴木藤衛被告(74)には懲役1年8月(求刑懲役3年)を言い渡した。
判決によると、岡田被告は05年8月から07年12月にかけ、経営する岡田医歯学専門塾の生徒の両親に「大学に知り合いがいて点数をかさ上げしてもらえる」などと言って計3600万円を詐取。さらに4人で共謀し「大学の理事長に金を渡す」と言って計4500万円をだまし取った。(09/9/4 日刊スポーツ)

>私立医大などへの裏口入学詐欺事件で大阪地検特捜部に逮捕された予備校経営者らが、別の受験生の父親に埼玉医科大と川崎医科大への裏口入学話を持ちかけ、計7000万円を受け取っていたことがわかった。
受験生は合格できず、父親が損害賠償を求め大阪地裁に提訴。
判決は「入試は全受験生に公平でなければならず、金を積んで入学しようとする行為は不法」とし、「不法原因給付」を理由に敗訴を言い渡したが、父親は控訴するとともに、詐欺容疑で告訴を検討している。
訴訟記録によると、父親は京都府内の開業医。03年4月~06年3月、岡田真吾容疑者(逮捕)が経営する医学部系の専門予備校「岡田医歯学専門塾」に浪人生の息子を通わせていた。
04年12月、岡田容疑者から「合格は厳しいが、特別なルートで入った人がいる」などと言われ、会社役員・樋口幸司容疑者(73)(同)を紹介された。
父親は手数料として岡田容疑者に300万円を送金。樋口容疑者からは埼玉医科大への裏口入学話を持ちかけられ、工作費1000万円を支払ったが、息子は05年春、不合格になった。
父親は岡田容疑者らから「必ず合格させるから、もう1年やらせてほしい」と説得され、川崎医科大への前渡し寄付金として3500万円を求められた。同年7月、妻の母親の遺産を使い、同額を渡したが、岡田容疑者から「だめ押しに1000万円いる」と要求され、指定口座に振り込んだ。
息子は06年1月、川崎医科大を不合格になったが、その後も「埼玉医科大に強力なルートがある」「最後のチャンス」などと言われ、計1200万円を支出した。
父親は同年8月、岡田、樋口両容疑者らに7000万円の損害賠償を求め提訴。
岡田容疑者らは現金受領を認めたが、「衆院議員の後援会長と入試工作の協議をした」「元衆院議員で川崎医科大の関連大学客員教授に会わせるつもりだった」などと工作資金に使ったことを強調し、詐欺行為を否認した。
昨年11月の地裁判決は、裏口入学のために資金を出すことについて「犯罪行為ではないが、極めて反社会性の強い行為で許容される余地がない」として請求を棄却。父親は控訴している。
読売新聞の取材に対し、埼玉、川崎両医科大は「そういう事実は把握していない」などとしている。
裏口入学詐欺事件を巡っては、岡田容疑者ら4人が予備校に長男を通わせていた夫婦に対し、岩手医科大や福岡大医学部への裏口入学を持ちかけ7100万円をだまし取った疑いで逮捕された。いずれも大学側の関与はなかったとされる。
特捜部は、両容疑者らが民事裁判を起こされても敗訴しないことを見越して、〈裏口入学ビジネス〉を繰り返していたとみている。
不法原因給付
賭博で負けた金を払った場合など、社会の道徳観念上、許されない行為のために金品を交付すること。
こうした不法行為をした者を法的に保護する必要はないとして、民法は返還請求できない条文を設けている。裏口入学費用を巡る過去の民事訴訟でも、この条文を根拠に賠償請求が棄却される例が多い。
ただ、刑法上、こうした金品でも、だまし取った者に対する詐欺罪の成立を認めている。(1/31 読売新聞)

>私立医大の裏口入学をかたった詐欺事件で、塾経営者らが受験生の母親に、偽の「医大理事」を引き合わせていたことが、捜査関係者への取材で分かった。大阪地検特捜部は22日、事情聴取していた塾経営、岡田真吾容疑者ら4人を詐欺容疑で逮捕。特捜部は4人が不正発覚を隠そうと巧みに役割分担したとみて、余罪の有無についても追及する。
特捜部によると、容疑は、岡田容疑者らが06~07年、九州、東北地方の医大にコネがあるように装って「知り合いに点数をかさ上げしてもらうように頼みます」「理事長に会いさえすればオーケー」などと言い、母親から計7100万円をだまし取ったとしている。実際には母親は理事長に会えず、受験生も合格できなかった。
不合格後、4容疑者とは別の人物が「医大理事」になりすまし、大学近くのホテルで母親と面会した。「点数を取らなければ入学は難しい」などと不合格の理由を説明したという。(1/23 毎日新聞)

>岡田容疑者は容疑を認め、「予備校の運転資金に窮してやった」と述べているという。私立医大の理事を装った医師を被害者に会わせる偽装工作もしていたとされる。
ほかの3人は、医療機器販売会社「ポンペイ医科大推進事業部」社長の鈴木藤衛容疑者、同社役員の山根道彦容疑者(51)、会社役員でブローカーの樋口幸司容疑者(73)。鈴木、山根両容疑者は大筋で容疑を認め、樋口容疑者は「鈴木容疑者らが実際に合格のため動いていると思った」と否認しているという。
特捜部によると、岡田容疑者ら4人は07年2~10月、岡田容疑者が経営する予備校に通う男子受験生の母親に「岩手医科大の理事長にコネがある。理事長やブローカーへの報酬として5、6千万円かかるが合格できる」と持ちかけ、受験生の両親から岡田容疑者単独で計1700万円、4人で計4500万円を詐取した疑いがある。
また、岡田容疑者は06年9月~07年12月にも「九州の私大医学部に知人がいて、お金を渡せば入試の点数をかさ上げしてくれる」とうそをつき、両親から計900万円をだまし取った疑いもある。
特捜部の調べによると、岡田容疑者らは詐取金を手にした後、「岩手医科大の理事長に会わせる」と称して、母親を盛岡市へ連れて行った。その際、理事を装った同医科大OBの医師と面会させ、医師に「今はそう甘くない。試験で点数を取らなければ入学は難しい」と語らせる工作をしたという。
長男が昨年の受験で岩手医科大を不合格となった後、両親は岡田容疑者と連絡が取れなくなり、刑事告訴した。(朝日新聞)

>私立医大などへの裏口入学話を持ちかけ、息子を受験させようとしていた大阪府内の開業医夫婦から計約7000万円を詐取した疑いが強まり、大阪地検特捜部は22日朝、医学部系の専門予備校「岡田医歯学専門塾」の経営者ら4人について詐欺容疑で逮捕状を用意し、取り調べを始めた。容疑が固まり次第、逮捕する方針。関係先の捜索も始めた。
他に取り調べを受けているのは、府内の会社役員と東京都内の会社役員2人。
捜査関係者によると、4人は共謀し、同予備校に息子を通わせていた夫婦に対し、私立岩手医科大(盛岡市)に裏口入学できると持ちかけ、07年に約6000万円を詐取。さらに経営者は九州地方の私立大医学部についても同様に、この夫婦から約1000万円をだまし取った疑いが持たれている。
4人は「大学の理事長を知っている」などとうそを言っていたとされる。実際は、両大学に人脈はなく、夫婦の息子はいずれの大学も不合格になった。
特捜部は、夫婦から進学の相談を受けた経営者が中心になって犯行に及び、4人で詐取金を分け合っていたとみて調べる。大学側の関与はないとみている。
岩手医科大の佐藤久伸事務局長は「裏口入学事件とは全くの無関係。名前を使われて迷惑している」と話している。
商業登記簿などによると、同予備校は99年に開設された。
一方、都内の会社役員2人のうち1人は、全国の小中学生が思考力や独創性を競う「算数オリンピック」を開催する「算数オリンピック委員会」(東京)の常任委員を務め、算数関係の本も多数執筆している。(1/22 読売新聞)

>私立医大への裏口入学をあっせんすると偽り、受験生の親から現金約6000万円をだまし取った疑いが強まり、大阪地検特捜部は22日午前、京都府内の塾経営者の男ら4人について詐欺容疑で逮捕状を用意し、取り調べを始めた。容疑が固まれば、4人全員を逮捕する方針。
捜査関係者によると、4人は共謀し、大阪市内の医大受験専門の塾に通っていた受験生の親に、東北地方の私立医大への入学をあっせんすると架空の話を持ちかけた。その仲介料名目で、07~08年ごろ、計約6000万円をだまし取った疑いが持たれている。
4人のうち塾経営者の男が「医大にコネがある人を紹介する」などと言って、受験生の親を、共謀の東京都内の会社経営者らに引き合わせていた。その際、「医大の理事長に会わせる」などと信用させていたという。この受験生は07年の受験で不合格となったが、男らは親に「来年は大丈夫」などと言い、再度、金を要求していた。
東京都内の会社経営者らは、塾や予備校関係者らを通じて、受験生の親に医大などへの裏口入学を持ちかけるブローカーとみられ、特捜部が全容解明を進める。
大阪市内の予備校関係者によると、この塾については、約2年前、裏口入学のあっせんに関与しているとのうわさが流れていたという。塾は小規模だが、経営者の男が自ら教えることで業界では知られていた。
予備校や塾関与、全国で事件増加
裏口入学を巡っては、訴訟や事件になるケースが相次いでいる。05年には、京都市内の受験生の母親が、大阪市内の予備校経営者に裏口入学の資金として760万円を支払ったのに不合格になったとして、返還を求めて京都地裁に提訴(その後和解)。03年には、医大予備校の元経営者が、生徒の親計13人に「裏口入学のための寄付金がいる」などと話し、計約5億円をだまし取ったとして静岡地裁で懲役11年の有罪判決を受けた。
いずれも、生徒の父母と接点の多い予備校や塾の経営者が関与しているのが特徴で、今回の事件も、塾経営者が不正を持ち掛けていた。
関係者は「私立の医学部は、寄付金の額や縁故が入学に影響する部分がある。ブローカーはそこにつけこみ、塾や予備校を通じて受験生の親と接触を図る」と話す。(毎日新聞)

>医学部志望の受験生の親に「裏口入学させる」と持ちかけ、約6000万円をだまし取ったとして、大阪地検特捜部は、大阪市で塾を経営する男らから詐欺容疑で事情聴取を始めた。容疑が固まり次第、逮捕する方針。
大阪地検特捜部は22日朝から男の自宅などを家宅捜索している。調べによると、男は去年、医学部を志望していた関西の受験生の両親に対し、「裏口入学に強い東京の受験ブローカーを紹介する」などと持ちかけ、約6000万円をだまし取った疑いが持たれている。
これまでの調べで、男は容疑を認めているという。
大阪地検特捜部は、男のほか、受験ブローカーら3人も事件に関与しているとみて、容疑が固まり次第、全員を逮捕する方針。(NNN)


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鈴木藤衛
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山根道彦 算数研究家、算数オリンピック常任委員、KIS数理科学研究所所長