>県立青森第二養護学校(青森市)の事務職員の男性(54)が2か年にわたり、国や県が同校に支給する就学奨励費など約508万円を着服していたことが分かり、県教委は11日、この職員を同日付けで懲戒免職にした。また、授業料など約2万円を横領した県立板柳高校(板柳町)の男性事務職員(53)を停職6か月の懲戒処分にした。
県教委によると、青森第二養護学校の男性職員は就学奨励費の経理を担当し、06年度と07年度、県から入金のあった約255万円を保護者の口座に振り込まずに着服。また、職員から集めた給食費約253万円も学校の通帳に入金せずに着服していた。
今年4月、支給が遅れているとの指摘が保護者からあり発覚した。男性職員は「借金返済のためだった」と話し、全額弁済した。
同校の菊池紀次校長は取材に対し、「国の重要なお金が不正に使われ、大変申し訳ない。再発防止策を取りたい」と陳謝した。
一方、板柳高校の男性職員も経理を担当し、06年度、授業料など2万1000円を着服した。今年3月、関係者の内部通報で発覚したが「記憶にない」などと否定していた。しかし、授業料を支払ったのに督促を受けた保護者が領収書を保管するなどしており、県教委は着服と断定した。同校の上田正校長は、「管理を再確認し、2度と起きないよう努める」と述べた。(08/9/12 読売新聞)

>県教委は、この2件について刑事告訴を検討している。
これら2件は、いずれも職員の上司が早期に横領を把握していた。だが、経理の調査や県教委への報告を怠り、被害の拡大や発覚の遅れにつながった。
当時の校長(60)=3月に定年退職=と事務長は07年6月までに給食費横領の事実を把握していたという。ところが、県教委に報告を怠っていた。このため職員は校長と事務長が知った後も横領を続けていたとされる。
元校長は、県教委に「職員の家族を守りたかった。刑事処分になってほしくなかった」と話したという。
一方、板柳高では06年度に在籍していた事務職員が、生徒から渡された授業料やPTA会費など計2万1千円を横領したという。
元校長(58)=現在は中南地域の高校長=はこの職員の横領を疑いながら、「横領金額が多額になれば本人の処分をしなければならない」として、調査を中止していた。
県教委によると、同校では現在、授業料など約40万円が不明になっている。この職員が関与している可能性があるという。職員は「病気だったので覚えていない」と横領を否定し、停職処分を受けた11日付で辞職した。
この職員に退職金は支給されるという。県教委は「退職金額は公表できない」と説明を拒んでいる。(9/12 朝日新聞)

>当時、同養護学校の校長だった女性は取材に対し「生徒の思いを踏みにじる行為を見過ごしたことは、監督者として不十分だった。深く後悔している」と話した。この女性は退職しているため処分対象にはならなかった。(デイリー東北新聞社)

>県内の2つの県立の学校で、事務職員が補助金や授業料などを着服していたことが相次いでわかりました。
このうち、青森市の養護学校では、男性事務職員が昨年度までの2年間で合わせて500万円余りを着服していたことがわかり、県教育委員会は11日付けでこの男を懲戒免職の処分にしました。
処分を受けたのは青森市戸山の県立青森第二養護学校で経理の担当をしていた54歳の男性職員です。
一方、板柳町の県立板柳高校では、去年3月までこの高校に勤めていた53歳の男性事務職員が停職6か月の懲戒処分を受けました。
ことし3月末に「この職員が着服をしていて学校側が隠している」と関係者から通報があったことから県教育委員会が調査を行ったところ明らかになったということです。
この職員は否定しているということですが着服した疑いのある金額はおよそ40万円に上るということです。
このため、県教育委員会はこの職員を停職6か月の懲戒処分とし、職員はきょうづけで辞職したということです。
また、去年4月にこの学校で授業料を支払っていない保護者に督促を行ったところ、「支払った」という保護者がいたにもかかわらず、当時の校長は「支払ったという親がもっと出てくれば着服を疑わなければいけなくなる」と考え、調査を中断していたこともわかりました。
今回の2つの着服について、学校ぐるみで事実を隠したり、調べなかったりしていたことについて田村充治教育長は「このような行為は、教育に対する県民の不信を招くものできわめて残念で深くおわび申し上げます」と話しています。(NHK)