>勤務中に女子児童の服をまくり上げ背中をひっかいたとして、暴行の罪に問われた八千代市立小学校の元教諭男性(62)が千葉地裁から罰金二十万円(求刑・罰金二十万円)の有罪判決を受け、確定したことが十四日、分かった。
元教諭は起訴前の〇六年三月末に同校を定年退職しており、同市教委は「すでに退職しているため処分の検討自体ができない」としている。
判決によると、元教諭は在職中の〇四年一月十六日、休み時間の教室内で、担任する三年生の女児に覆いかぶさるようにして服の後ろ部分をまくり上げ、背中を数回ひっかく暴行を加えた。同日中に女児の両親が学校側に被害を訴えていた。
元教諭は公判で「遊びの中で、服の上から背中を触っただけで、ひっかいてはいない」と無罪を主張したが、古閑美津惠裁判官は一月三十日の判決で「遊びとして許される範囲を逸脱している」と暴行罪を認定。元教諭は控訴せず、確定した。
同市教委は、元教諭の懲戒処分を協議しないまま定年退職させており、「教諭と女児側の主張が当時から食い違い、客観的な判断材料が乏しかったため裁判所の判断を見守っていた」と説明。
そのうえで「判決内容を詳しく確認した上で、教職員による暴力行為の再発防止に努めたい」とした。(08/2/15 千葉日報)