>去年11月、橋本市の中学校の元教諭が金づちで校長を殴ったとして、殺人未遂などの罪に問われていた裁判で、和歌山地方裁判所は、「現職の教師が学校に凶器を持ち込んで犯行に及んだ社会的影響は無視できない」として、元教諭に懲役4年の実刑判決を言い渡しました。
この裁判は、去年11月、橋本市立中学校の休職中の教諭だった今川広嗣被告(36)が、校長室にいた校長を金づちで殴ってけがをさせたとして、殺人未遂などの罪に問われていたものです。
14日の判決で、和歌山地方裁判所の成川洋司裁判長は、「被告は病気による休職からの職場復帰が校長の不手際で遅れたと、一方的に思い込んで殺害を決意したもので、犯行の動機は極めて短絡的かつ身勝手というほかない」と指摘しました。
そのうえで「現職の教師が勤務先の学校に凶器を持ち込んで犯行に及んだ社会的影響も無視できない」と述べ、今川元教諭に懲役4年の実刑判決を言い渡しました。(08/7/14 NHK)

>県教委は7日、橋本市立学文路中学校教諭、今川広嗣被告を6日付で懲戒免職にしたと発表した。
県教委によると、今川被告は面会した際に事実を認め「教師としてあるまじき行為をし、申し訳ない」などと話したという。
起訴状によると、今川被告は先月1日午前10時ごろ、同中の校長室で、持参した金づちで校長を殴り、殺害しようとした。校長は左手に軽傷を負った。
県教委によると、今川被告は05年12月から病気休職中だった。事件前日の10月31日、復帰準備について話し合うため学校を訪れたが、不満な様子だったという。
県教委小中学校課の西原孝幸課長は「市町村教委に休職中の教職員に対するよりきめ細やかな対応を指示した。悩みの早期発見、早期対応を図りたい」と話した。(07/12/8 毎日新聞)

>和歌山県警橋本署は6日、傷害容疑で和歌山県橋本市立学文路(かむろ)中学の男性教諭を逮捕したと発表した。
調べでは教諭は1日午前10時すぎ、中学の校長室で校長(58)を金づちで殴り、手にけがをさせた疑い。
教諭は05年12月から休職中。うつ病で通院していたが、10月31日に中学を訪れ、職場復帰に向けて校長と話し合った。翌1日午前9時30分ごろに「今日、寄らせてもらう」と電話し、同10時すぎに到着。校長が後ろを向いたすきに後頭部を目掛けて金づちを振り下ろし、振り向いた校長の左手首付近にけがをさせた。
教諭は複数の同僚らに取り押さえられた。校長らは警察に通報しなかったが、同日、県内の病院の精神科に入院した教諭は出頭を希望。2日夜、市教委の職員らに付き添われ出頭し、3日朝に逮捕された。
教諭は金づち以外にも、事前に購入した包丁2本を校長室に持ち込んでいたといい「殺すつもりだった」「復職できないのは校長のせいだと思った」などと供述。同署は殺人未遂容疑などでも調べている。
市教委によると、教諭は段階的に授業に参加するなどして、早ければ12月21日に復帰することになっていた。(11/7 日刊スポーツ)