>「塾教材に挿絵無断使用」絵本作家ら、サピックス提訴へ
五味太郎さんやスズキコージさんら人気絵本作家や画家20人が、「作品を無断で教材に掲載され、著作権を侵害された」として、ジーニアスエデュケーションを相手取り、計約8300万円の損害賠償を求める訴訟を22日に東京地裁に起こすことがわかった。
谷川俊太郎さんら詩人や作家が詩や小説の無断使用について同様の訴訟を起こした例はあるが、絵本作家らが挿絵について提訴するのは初めて。
作家らの訴えによると、サピックス小学部は、首都圏に有名中学への進学塾30校を展開。94年〜03年にかけて、小学2年〜6年生を対象に作成した、国語や算数の塾教材の表紙や挿絵に、許可を得ず、五味さんらの作品を繰り返し使用していた。作家名も表記しておらず、無断使用は少なくとも計200作品で248件に上るとしている。
五味さんは「作品は命がけで作り上げた魂そのもの。著作権への意識が高まっているのに、塾という教育現場で侵害行為が続いていたのは驚きだ。当たり前のルールを根付かせるため、提訴することにした」と話している。
ジーニアスエデュケーション法務部の話「現在、文芸作品の著作権侵害について、社内に調査委員会を設けて調査している。イラストについても誠実に対応するが、訴状が届いていないので、これ以上のコメントは差し控える」(07/10/20 読売新聞)

>児童文学者・松谷みよ子、作家/舞台芸術家・妹尾河童、精神科医・なだいなだ等、計 32 名の著作者、著作権継承者(別紙一覧参照)が、ジーニアスエデュケーション、株式会社サピエンス研究所の2社に対し、「SAPIX」塾内教材における著作物の無断使用に対する損害賠償を求め、東京地裁に提訴しました。
原告となった著作権者は全員、日本ビジュアル著作権協会の会員で、これまでにも教材出版社、学習塾等に対する著作権侵害裁判を提起しています。本年 6 月 21 日には、「SAPIX」グループの 2 社に対し、日本ビジュアル著作権協会会員14名が、書店売り教材・通信販売教材に対して、出版・販売・譲渡の差し止めを求める「仮処分」を東京地裁に申し立てています。
「SAPIX」の著作権侵害については、当方代理人と相手方代理人との間で、長年にわたり過去の著作権侵害に対する補償と謝罪を求めて交渉を続けて参りましたが、一向に誠意ある対応が得られなかったこと、また現行教材においても日本ビジュアル著作権協会に所属する会員の著作物を無断で使用をしていること等の事実を鑑み、これ以上交渉を続けたとしても和解に至ることは到底困難であると判断し、法廷にて司法の判断を仰ぐこととなりました。(9/3 日本ビジュアル著作権協会)

>詩人の谷川俊太郎さんや児童文学作家の松谷みよ子さんら27人は21日、サピックスと「希学園」の経営会社や教材制作会社を相手取って、「教材に作品を無断で使用された」として、教材の出版や販売の差し止めを求める仮処分を東京地裁に申し立てた。
希学園に対しては、27人のうち13人が約2400万円の損害賠償を求める訴えも起こした。
申立書などによると、サピックスと希学園は、教室や通信教育で使用している42種類の国語教材で、計38作品を作家らの許可を得ないまま、使用しているという。
サピックス小学部は「作家の方々に迷惑をかけ、申し訳ないと思っている。解決できるよう努力したい」と話し、希学園は「訴状を見ていないのでコメントできない」としている。(6/21 読売新聞)

>サピックスの生徒232人の個人情報が外部に流出したことが22日、分かった。サピックスは警察に被害届を出した。
サピックスによると、流出したのは目黒区の自由が丘校に02年9月と03年5月時点で通っていた小学5年と同6年生の名簿の一部。新聞社に持ち込まれ、流出が分かったという。
名簿には氏名や電話番号、成績に応じて決まる在籍コースなどが記載されていた。
サピックスは「事態を厳粛に受け止め、全容解明と再発防止に全力で取り組む」としている。(06/2/22 日刊スポーツ)


ジーニアスエデュケーション 奥田喜文
進学教室SAPIX小学部 http://www.sapientica.com/
サピエンス研究所 http://www.sapix.co.jp/jinji/index.html
プリバートコミュニケーション http://www.privato-sapix.com/index.html
ピグマコミュニケーション http://www.sapientica.com/pigma/
スタッフサポート http://www.staff-support.com/


>予備校大手の代々木ゼミナールグループは27日、中学受験向けの学習塾「SAPIX小学部」を手がけるジーニアスエデュケーションを同日付で買収したと発表した。
代ゼミは2009年に高校・大学受験向けの学習塾も買収しており、低年齢の受験分野に事業を拡大している。少子化で受験人口が減少する中、学習塾や予備校業界で生き残りをかけた再編が加速してきた。
ジーニアスエデュケーションは2万人弱の生徒を抱える大手。難関中学校受験を得意とし、首都圏に41教室を展開している。10年5月期の売上高は120億円の見通し。
代ゼミはグループ企業の日本入試センター(東京・渋谷)を通じて、ジーニアスエデュケーションの全株式を取得した。取得額は明らかにしていない。
代ゼミグループは学校法人高宮学園が経営母体。
09年9月には、高校受験と現役生の大学受験向けの学習塾「SAPIX中学部・高校部」を手がけるサピエンス研究所(東京・渋谷)もグループに収めている。サピエンス研究所と今回のジーニアスは資本関係がない。代ゼミは小学部、中学部・高校部、予備校で連携し、大学受験に向けた一貫指導体制を構築する。(10/5/27 日経新聞)